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「少女愛惜」
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第6回 ヴィクトワール・ティヴィゾル : VICTOIRE THIVISOL 1996年
ジャック・ドワイヨン
監督の「
ポネット
」を演じた少女。当時まだ4歳だったこの小 さな少女から私は何かを教えて頂いたと思っている。私がこの作品を観た時は当然も ういい大人なのだけれど、まだ受け入れることの出来ないものが私を苦しめていた。 ポネットは交通事故で愛するママを失う。でもその「死」が理解できない。周囲の大 人の言葉を信じないで自分の心と言葉でその愛する者の死を受け入れようと苦悩する。 ヴィクトワールのその表情は見事で、その理解不能な戸惑いや迷いが痛いくらいに伝 わってくるものなのだ。彼女は泣くことも悲しみに暮れることもしない...それは 「死」が理解できないから。一生懸命に4歳の少女は理解しようとする。「死んだ人 が戻って来ないのは、生きてる人間がその人の帰りを真剣に待っていないから。」と いう彼女の宇宙感から答を生む。そして、奇跡的にママにもう一度会う事が出来、そ うして死を受け入れる事が出来るのだ。神様にお祈りするあの小さな手が忘れられな い。「楽しむ事を学ぶのよ。」と再会したママの言葉でやっとポネットは母を弔う事 が出来た様に思う。ヴィクトワールは史上最年少でヴェネチア映画祭の主演女優賞を 受賞している。見事である!
2004.12.08
「少女愛惜」 目次
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