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サブchouchouの「シャンソン&ロック&映画鑑賞、そして百折不撓日記」

画像: 忘れえぬ音楽的衝撃☆

忘れえぬ音楽的衝撃☆

2008年11月23日

音楽好きの人々、それぞれに衝撃的な出会いというものがあると想う。私は友人の先輩方から”ピストルズの衝撃”、グラムロックの頃、日本のGSブームの頃の衝撃や素敵なお話をお聞きするとワクワクしてしまう。けれど、原体験でないのでその同時代的な感覚を共有することは無理なのだとも想う。長い付き合いながらふと当店主はパンク世代であることに気付く。でも”ピストルズの衝撃”というお話を聞いたことがない。そこで先日質問してみたところ、”クラッシュはあの頃から好きやったよ。でも、あまり興味なかったなあ。”と。では当時何を好んで聴いていたのかというと、ソウルやボブ・マーリーやダブ...とからしい。店主よりもう少し年上の共通のミュージシャンでもある友人がいて、以前私はパンクの頃のお話をお聞きしたことがある。すると、”うん、凄かったよ。でも、あまり興味なかったかな。”と。でも、耳にしたりはして来ているし、その時代を語ってくれる。当時はラジオが音楽の情報源だったのは私も同じ。

当店主は兄上が英国プログレ・ファンだったので、小学生の頃からそれらの音楽を耳にしている。キング・クリムゾン(”宮殿”と言っていた)が毎日流れていてすっかり洗脳されていたそうだ。まだ小さいのでよく分からないけれどあの衝撃は凄いものだったそうだ。そして、自分で買い始めたのはビートルズやミッシェル・ポルナレフやシルヴィ・バルタンなどのラジオから流れる曲に魅せられアルバムを買い始めたという。ホルガー・シューカイやカン、イギー・ポップ、セルジュ・ゲンスブール、マーク・スチュワートのポップ・グループ、キャバレー・ボルテール...にも衝撃を受けたようだ。クラフトワークとボウイの音楽が精神的にもっとも安堵するものらしい。勇気が得られるそうだ。興味深くおもしろい。

私は洋楽に目覚めたのは中学生になってから。衝撃という言葉が似合うのはやはりデヴィッド・ボウイ!それもライヴ映像だった。ビートルズを先に聴き始め、”ビートルズ物語”のような文庫や詩集も読んでいた(中学は1km程徒歩通学で遠かったのでよく読みながら電信柱にぶつかったりしたのも懐かしい)。その映像はボウイの歌う歌詞が画面の下に出ていた。今まで読んできたビートルズ詩集とはどうも違う...意味が分からないけれど不思議な感動があった。それに、美しいお姿なのに歌が上手い。ジョン・レノンのヴォーカルが大好きになっていた私はどこか似通ったものもお声に感じた。ロックのライヴというともっと熱く汗もいっぱいで男っぽい感じだと思っていた。ボウイの長い首筋に汗らしきものが映っているのだけれど、まるで真珠か何かのように思えた。そして、直ぐに『ステージ』というライヴ・アルバムを買いに走った時からずっとボウイが大好きであり続けている。そして、ケイト・ブッシュの『魔物語』、ニコの『ジ・エンド』、マリアンヌ・フェイスフルの『ブロークン・イングリッシュ』、ブリジット・フォンテーヌの『ラジオのように』、スージー&ザ・バンシーズ、ニナ・ハーゲン、バウハウス、ソフト・セル、ザ・スミス...すべてにときめいた。フランスではリオ、レ・リタ・ミツコ、ミレーヌ・ファルメールはデビューからずっと好き。シャルロット・ゲンズブールはジェーン・バーキン以上に好き。最後の大きな衝撃はスウェードとP.J.ハーヴェイかもしれない。既にキャリアの長い方々のアルバムは再発盤でリアルタイムではないものもあるけれど、私は同時代的な作品と古い作品を同時進行で聴いてきたようだ。パティ・スミスは音楽より先に一枚のポートレートだった。聴き始めた頃はパティは休業中だった。スラップ・ハッピーも驚いた!こうした多感な時期の音楽の出会いは随分歳を重ねた今も忘れることはない。知らないうちに、とても色々と影響を受けているのだと思う。

VELVET MOONの好きな音楽はやはりこうした店主やサブの趣味志向がかなり大きく反映されているのだと思う。心に響かないもの、知らないのに知ったかぶりはしない。でも、好きなものは深まるばかり...人それぞれにそんな音楽の友がいるのだろうと思う。ダウンロード大嫌い!でも時代の流れは止まらない。人々の選択は自由。でも、便利な時代で情報も溢れすぎているけれど、利用の仕方で時代に流されずに生きてゆくことは可能だと思う。ますます時代遅れな私は知らないことだらけ。便利主義、機能主義は性に合わない。温故知新。生き難い時代だけれど、葛藤だらけだけれど、愛する友たちと一緒に人生謳歌してゆけたらと願う。



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