詩人としても著名なジャン・コクトー監督が、ギリシャ神話のオルフェウス伝説をモチーフに描く前衛的かつ幻想的な映像詩。詩人カフェに集うオルフェ（ジャン・マレー）は、そこに突如現れた美しき“死の国の王女”（マリア・カサレス）に魅せられ、やがて生と死の世界を往来するようになる。鏡などのアイテムやトリック撮影を巧みに用いたシュルレアリズム・タッチの中、生と死のありようが感覚的に捉えられていく。死神を象徴するふたりのライダーの存在も、異様な雰囲気も一段と高く醸し出す。コクトー映画の常連ジャン・マレーの陰影に富んだ演技も印象深いが、それ以上にマリア・カサレスのこの世のものとは思えない美しさが、永遠の生命を強く映像に刻印している。（DVDデータより）

1949年　フランス映画　
95分　DVD　アイ・ヴィー・シー　定価3990円

監督・脚本：ジャン・コクトー 撮影：ニコラ・アイエ 音楽：ジョルジュ・オーリック　出演：ジャン・マレー、マリア・カザレス、フランソワ・ペリエ、マリー・デア、エドワール・デルミット、ジュリエット・グレコ

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