主にイギリス・フランス・ドイツを中心に、フレンチ・ポップスやシャンソン、アートロック、アヴァンポップ、エレクトロポップ、映画関連など多数のジャンルを取り扱っております。好きなアーティストや作品への拘りもありコンディションの良い品揃えを心がけていますので、ぜひご利用くださいませ。
●『クララの森・少女愛惜』●サブchouchouの趣味のサークル『BRIGITTE』(フレンチ・女性ヴォーカル・映画と文学・少女愛好の会)内のブログです。心のミューズたち、永遠の少年少女たち、素晴らしき歌姫や女優たち、音楽・映画・文学・アート等について気ままに綴っております。ブログ内で参考にさせて頂いた作品の在庫のないものもお取り寄せ可能なものは販売させて頂きます。お気軽に「お問い合わせ」ください。どうぞ宜しくお願い致します。

2016年6月
サブchouchouの「シャンソン&ロック&映画鑑賞、そして百折不撓日記」:2
2016年06月27日

 本当に世界はカオス化して来たとしか思えません。日本では何をするのか分からない奇妙な隣国との問題が日増しにレベルアップしていますけれど。それにしても、英国のEUからの離脱が国民投票によって過半数を獲得、というニュースは衝撃でした。これから暫くは混乱状態が続くとしても、誇り高き英国の尊厳を強く感じてもいます。このような国の主権に関する大問題はどちらが正しいのかは良く分かりません。ただ、2016年6月23日(日本時間の24日)が歴史的な日として刻まれた事は間違いないと思います。  

 ミック・ジャガーやマイケル・ケインは離脱派、ブライアン・イーノやエマ・トンプソンは残留派の声明を出されていました。洋楽はブリティッシュ・ロックから入った私はやはりこの日の結果が気になっていました。ボウイが生きていたなら、きっとご自分の意見を発していたことでしょう。そんな事を考えながら...。拮抗した結果でしたが、やはり移民(難民)問題が大きいとの事。日本も他人事ではない。政治難民と経済難民は異なるので安易な事ではなく、テロの危険もあり、しっかりした政策が必要なのだと思います。  

 「和を以て貴しとなす」という美しい言葉を持つ日本ならば、異国の人々、歴史、文化、宗教などの差異を認めながらも寛容に受け入れることができるのだと個人的には思っています(不法入国管理は厳重に)。私には生まれて間もなく亡くなった姉がいるのですが、その幼子のために両親が揃えた少年少女全集があります。後に生まれた私はそれらの書物に子供のころから親しみ、今も時折読み返します。日本は稀有なる垂直の国。その意味では英国も然り。同じ島国でもあり、長い伝統と歴史の中には学ぶべきことはあまりにも多い。どのお国にも幾多の動乱の時代を乗り越えて今がある。「温故知新」大好きな言葉。とりわけ「19世紀」に思いを馳せることが多いのですが、その時代のフランスの詩人による大好きな詩を胸に♪

輪おどり

詩:ポール・フォール 訳:西條八十 (西条八十)

世界じゅうの女の子が そろって手と手をつないだら
海をめぐってぐるぐると 大きな輪ができましょう。
世界じゅうの男の子が みんな水夫になったなら
船をならべて波のうえ きれいな橋がかかるでしょう。
だから世界の人たちが みんな手と手をつないだら
世界のはしからはしかけて ぐるりとおどってまわれましょう。
2016年06月07日

 今年も早いものでもう半年近く過ぎました。年明け早々、国内外で様々な事が起きます。明日、何が起こるのか予期できない混沌とした世界情勢の時代を生きています。年末は広島に行く機会があり、小学生以来の広島原爆ドーム、資料館、街並み...に深い思いを抱いて大阪に戻って来ました。

 オバマ大統領の広島訪問、人それぞれ、複雑な気持ちだと思います。私もなのですが、それでも良かったと思えます。  「雨降って地固まる」という諺を教えて頂いた幼少の頃から、この言葉がずっと好きです。人と人、また時には国と国とだって...。英語だと「After rain comes fair weather」が近い様です。

 当店は洋楽を主に扱っていますが、やはり日本語は大好きだなぁと再確認する今日この頃です。総じて、ワールドミュージックが好きなのですが、それは音楽を通じて知らないお国の風情や時代を感じることができるからだと思います。さっぱり分からない言葉でさえ、楽の調べと共に心に響くのです。違うからこそ尊いのだと常々思います。  

 嗚呼、相変わらずボウイロスの日々です。それでも泣いたり笑ったりしながら、今日を、明日を生きるのです。今も避難生活をされている人々も多い。小さな子供たちが送られてきた絵本を愛らしい面持ちで読んでいるニュースがありほっこりしていました。  

 春は過ぎ、細長い日本列島を梅雨前線が北上中です。今日の大阪は雨。雨を窓越しに見つめながら...ふと、大正から昭和の彗星の如き童謡詩人、金子みすゞの言葉を想起していました♪

金子みすゞ  
雨のあと
日かげの葉っぱは なきむしだ、 ほろりほろりと ないている。
日向の葉っぱは わらいだす、 涙のあとが もうかわく。
日かげの葉っぱの なきむしに、 たれか、ハンカチ かしてやれ。